鏡を見て、ニキビやカサつきなど、肌荒れがあるだけでテンションが下がりますよね……。さらに最近では、ナチュラルメイクが主流になっているため、ファンデーションの厚塗りでごまかすのも気が引けるものです。
そこで今回は、今起きている肌荒れの原因からケア方法までを紹介したいと思います。
■肌荒れが起きる主な原因6つ
肌荒れには、いくつかの原因が存在します。原因が分かれば悪習慣や良くない癖を断つことで肌荒れが改善することもあります。しっかりチェックしてみてくださいね。
(1)甘い物・お肉の摂り過ぎなど食生活の乱れや偏食
甘い物・お肉が好きな人は要注意。これらに含まれる糖質や脂質はニキビの元になる皮脂分泌を盛んにします。また、オイリー肌の原因にもなることも……。スイーツや肉類の食べ過ぎ、偏った食事にならないよう、気をつけましょう。
(2)睡眠不足
仕事や遊びなどで睡眠不足になっていませんか? 睡眠不足は、肌再生に関わるターンオーバーのサイクルを乱して、肌の免疫力を低下させます。結果、乾燥やニキビなど、肌荒れに発展しやすくなります。
(3)ストレス
「ストレスは肌に悪い」というフレーズをよく耳にします。確かにその通りで、ストレスを感じると血管収縮に伴って、肌細胞に栄養が行き渡りにくくなります。体もそうですが、健康的な肌はきちんと栄養補給ができている状態です。栄養不足にならないように、ストレス発散法を探しましょう。
(4)生理前の女性ホルモンの影響
生理前になると肌荒れが気になる人は多いのではないでしょうか? これは生理前に分泌される女性ホルモンの一種である黄体ホルモンの影響を受けるために起こります。特に皮脂分泌が盛んになることでニキビができやすくなります。
(5)過剰な保湿ケア
保湿は大切ですが、過剰なケアは禁物。ニキビの原因になるアクネ菌を繁殖させてニキビを増やす場合もあります……。また、クリームなどに含まれる油分が酸化して、肌老化を招くこともあります。
(6)紫外線・乾燥対策をしていない
紫外線や乾燥対策は万全ですか? つい気を抜くと、紫外線や乾燥によって肌の水分が奪われて、肌を守るバリア機能が低下してしまいます。肌がより乾燥したり、肌老化につながったりすることも……。UVケアは肌を守る上で大切です。
上記以外でも便秘、花粉症、アレルギーなどが原因で肌荒れを招くこともあるので覚えておきましょう。
■季節の変わり目に肌荒れが起きやすい理由
季節の変わり目は、肌荒れしやすいときでもあります。朝晩の寒暖差や温度差などに体がついていけずに、肌の機能にも関わる自律神経が乱れて、肌荒れの原因になります。季節の変わり目はストレスを感じやすくもなるので、ストレスで肌荒れを招くケースも……。
夏から秋、冬から春など季節の変わり目はいつも以上にストレスを抱えやすく、不眠などから肌荒れを招くこともあります。
■肌荒れを防ぐための予防・対策法
肌荒れ対策にはお肌のケアだけではなく、睡眠や冷え改善など、根本的なケアや生活習慣の見直しも大切です。色々な方法を網羅して、肌荒れ知らずになりましょう。
(1)肌のバリア機能を高める
肌荒れとは無縁の健康的な肌にするためには、肌のバリア機能を高めることが必須です。方法は簡単! 保湿を丁寧に行いましょう。また、メイクを落とす際はクリームタイプやミルクタイプのクレンジングの使用がおすすめです。逆に、オイルタイプなど洗浄力が強いものは、肌の潤いを落としてバリア機能も低下する恐れがあるので要注意!
(2)ビタミンCの摂取
野菜や果物をしっかり摂りましょう。これらに含まれるビタミンCはニキビ、赤ら顔、乾燥、敏感肌など肌のあらゆる悩みの解決に強力に役立ってくれます。
(3)乾燥対策にビタミンAを摂る
乾燥にはビタミンAが強い味方に。肌の新陳代謝を高めて皮膚の粘膜を健康に保ち、乾燥を予防してくれます。ビタミンAは、鶏肉、豚肉、うなぎ、にんじん、しそ、バジル、卵、チーズなどに多く含まれるので、意識的に食生活に取り入れていきましょう。
(4)睡眠をたっぷりとる
寝ている間は肌荒れを修復する成長ホルモンが盛んに分泌されるので、肌荒れを治したいのなら、睡眠は外せません。成長ホルモンの分泌を促すためには質の良い睡眠が大事。寝る前のスマホは控え、アイマスクを使用したり、寝つきを良くする青魚や乳製品を夕食に摂取しましょう。
(5)洗顔法を見直す
肌に直接触れる洗顔は正しく行ってください。正しい洗顔と注意点は下記を参考にしてみてくださいね!
【STEP1】髪をまとめる
生え際までしっかり洗えるように、顔にかかる髪の毛はヘアバンドやヘアクリップなどでまとめます。
【STEP2 】手を洗う
手のひらに油分が残っていると、洗顔料などが泡立ちにくいので、石けんで手を洗います。
【STEP3】ぬるま湯で素洗いする
いきなり乾いた肌に泡をのせると肌に負担がかかります。肌に負担をかけないようにぬるま湯で2~3回素洗いしてくださいね。このときお湯を使うのはNG。肌に必要な皮脂なども落ちて、乾燥の原因になることも……。
【STEP4】しっかり泡立てる
汗や皮脂、汚れを落とすためには洗顔料などをしっかり泡立てることが大切! 洗顔料などを手に取ったあとは、手のひらにくぼみを作って、水分と空気を含ませ、弾力が出るまで泡立てます。手では難しい場合は泡立てネットでもOK。
【STEP5】泡でやさしく洗う
顔全体に泡をのせて、指先を使ってクルクルと肌に泡を転がすように洗います。このときゴシゴシ洗いは厳禁。やさしくを心がけてくださいね。
【STEP6】すすぎ
顔の隅々までしっかりぬるま湯ですすぎます。すすぎ残しは肌荒れの原因になることもあるので、入念に行いましょう。
【STEP7】タオルで水気を吸い取る
タオルで肌を軽く押さえて水気を吸い取りましょう。洗顔同様、肌に負担を与えないように、やさしくを心がけてくださいね。
(6)冷え性を改善する
冷えは肌荒れだけではなく、肩こり、頭痛、不眠などの原因になることも……。改善方法としては、首、手首、足首を温めることや、適度な運動に加えてバランスの良い食事も大切です。特に食事では、熱を生み出す筋肉の元になる肉や魚、卵、大豆製品を摂ることがおすすめ!
(7)免疫力を高める
肌荒れと免疫力には深い関係があります。免疫力を高めてあげると、自律神経が整うことから、肌の機能が安定して肌荒れしにくくなります。免疫力を高めるためには、よく笑ったり、ハーブティーやアロマ(ラベンダー、ペパーミント、ユーカリなど)を使用するのもよいですよ。
(8)目の疲れを解消する
目の疲れと肌荒れは無縁に思えますが、実は関わりがあります。目が疲れると、改善しようと体内でシステイン(タンパク質を構成するアミノ酸の一種)が消費されます。このシステインには健やかな肌、髪を作る役割もあります。しかし、目が疲れていると、それを補修するために優先的にシステインが消費され、肌や髪にはダメージが蓄積されたままになってしまうのです。
そうならないためにも日頃から脳の血流だけではなく、目の血流を良くするためにガムを噛んだり、目の疲労回復に役立つ成分(アスタキサンチン酸)が含まれる食品(鮭など)を食べるなどして、目の疲れを解消しておきましょう。
肌荒れがなくなるとメイクが楽しくなったり、洋服選びももっと楽しめますよね。男性も女性のキレイな肌に注目している人は多いものです。いつ近くで見られても大丈夫なように、肌荒れの原因に気をつけながら、外側と内側のケアを怠らないようにしましょうね!